サービスブランディング 「おもてなし」を仕組みに変える
著:博報堂ブランドコンサルティング


ブランドは見えない価値を約束する。
Brands are a promise of intangible service.



もはや、近代の製品・商品のブランディングから、
サービスのブランディングへ世の中は変わってきている。


その最前線で、ブランディングコンサルティングする集団が、
今、何が起こっていて、ここまでブランディングによって、
世の中に影響を与えているという話し。



たしかに、世の中の多くの人は、
今のマーケティングには、顧客とのリレーションが足りないや
経営全体をみてのブランディングでないことを気づいている。
それに対し、全社での取り組みを起こそうとしたって、どこの企業の小さい立場では
圧倒的に何も出来ない。
という一方で、サービス業というのは、「うごうむぞう」の世界の中で、
競合という壁や、顧客・消費者の生活の多様性のために、
戦略や戦術が取りづらい世の中になってきている。



この本では、サービス業のブランディングを、大きなマクロの視点で話、
4つの分類のミクロから論じられている。



大きなマクロの視点で、話されていることとして、
・Promise/Architecture/Marketing/顧客の4つの構造で、語られている。
顧客とのPromise、その企業が顧客と何を約束し、何を体現し、何を実施していくのか、
それこそがブランディングの本質ではある。
それを行っていくためへのブレイクダウンや、顧客へ届けることまでには、間に2つあるというのは、
当たり前のようで、大切なことなんだと思う。


私を含め、普通のひとたちは、ブランディングは、顧客に直接、つたえるものだとおもっているが、
ブランディングは企業全体を差すことであり、従業員まで巻き込むものだと、なにげなく書いている。


また、Marketingのマーケティングミックスはすでに4Pではなく、
さらに、ひと(peple)と、物理環境 physicalevidenceの2つを合わせて6Pであることが当たり前に
論じられていた。


すでにこの企業のマーケティングミックスでは、6Pを論じ、顧客へ届ける。


ブランドを構築するだけではなく、サービスブランドをコンサルティングしていくスタンス。


もはや枠売りの代理店ではない姿が、ここにある。
枠売り、メディアバイイングの代理店の姿、
クリエィティブにこだわるクリエィティブ資本論の代理店の姿
ブランド構築を通じた顧客とのマーケティングコンサルタントの代理店の姿、


世界をみた代理店の姿は、どこへ歩いていくのか。



また、ひとつ面白い本だった。


僕はこの本を読んで思った。
「僕が思っているブランディング構築は、すでに古く、変わっていた」と。


消費者・生活者が多様化するこれから数十年、ニュートラル時代が
とっくに実態になってきたんだとおもう。



サービスブランディング―「おもてなし」を仕組みに変える
博報堂ブランドコンサルティング
ダイヤモンド社
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